チェスターのメリークリスマス/ A Very Merry Cricket(1973)2006年12月21日 23:56

チェスターのメリークリスマス A Very Merry Cricket(1973)/クラリオンソフト・ビデオパッケージ
1973年、TVスペシャルで製作されたクリスマス・アニメーション。
監督はロードランナー・シリーズでおなじみのチャックジョーンズ。
原作は『The Cricket in Times Square』などのこおろぎのチェスター・シリーズ。グリンチが原作に忠実なアニメ化と言う印象に対し、こちらは何冊かのストーリーがミックスされダイジェスト版のような印象を受けます。

ニューヨーク、タイムズ・スクエアの地下に住む猫のハリーとネズミのタッカーは仲良しコンビ。クリスマスに沸くニューヨークはうわべだけで、何かおかしいムードだと感じた二匹はかつてニューヨーカーの足を止めさせた名ソリストのこおろぎ・チェスターを呼び戻し、再び美しいメロディをニューヨーカーに聴かせ本当のクリスマスを思い出してもらう計画をたてます。チェスターを迎えにコネチカットまで行きます。懐かしい顔が揃い、NY行きの列車に滑り込み、ついに作戦決行となりますが都会の雑踏の中ではチェスターの美しいメロディはまるで聞こえません。あきらめかけたその時、奇跡が起こり……。

TVアニメを感じる枚数の少ないアニメーションでバンクも多いのですが、そこはそれ。印象的なシーンも多く心に残るアニメーションです。
ニューヨーカーの描写がモノトーンのリアル・タッチで動物達のユーモラスなデザインとコントラストになっています。ちょっと傾向は違いますが、『ガンバの冒険』の人間がモノトーンになっている演出を思い出しました。
70年代らしい影を感じる作品ではあるのですが、それもまた魅力の一つだと思ってます。

1975年に同キャラクターたちの続編『ヤンキー・ドゥードルの大行進』が製作されています。

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原作本『The Cricket in Times Square』
ビデオ『チェスターのメリークリスマス』

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