「ねずみ/永島慎二」と記憶の「ねずみ(1984)」 ― 2008年08月04日 05:58
今年の子年にちなんでの出品だったのかもしれません。さまざまなスタイルで描かれたネズミが楽しく、先生の手の慣れの中にあるレパートリーだけでも多彩なことを感じさせられます。中央の家出ルックのネズミが代表作「旅人くん」を思わせ、それもほほえましいです。
中の一匹が昔、丸善で「漫画家絵本の会」が開催されていた頃に見た絵を思い出しました。その絵は右上の横向きに歩くキャラクター性の強いネズミで、原画を見てとても惹かれました。展示販売されていましたが当時の自分の経済状況を思えば、とても手の届く額ではなく、諦めました。せめてものフォローとして同じ絵を収録したオリジナルミニ画集を購入して帰りました。
あの憧れの絵に似たネズミもいて、さらにこれだけにぎやかな作品。しかも現在の自分の予算なら手が届く! 嬉しくてたまりません。
最終日だったことも手伝い、購入後そのまま持って帰ることを許されました。
もうひとつの楽しみは自宅へ帰って、記憶の絵との照らし合わせ。
おお、記憶は正しかった。
“手に入っている”感じの、完成された絵だったんだと、再認識しきりです。
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