映画『トンマッコルへようこそ』2006年11月28日 08:06

映画『トンマッコルへようこそ』前売券
先週、口コミに背中を押されて韓国映画『トンマッコルへようこそ』を見てきました。

戦火の中、平和主義の村「トンマッコル」へ迷い込んだ兵士達の物語。名前の由来、”子供のよう”に純真で素朴な暮らしをするトンマッコルと言う村は幻想的で幻のような空間。敵対していた兵士が村でハチあわせし、緊迫した睨み合いになるが、やがて……。

冒頭の戦争描写のエグさに、内心悲鳴を上げていた自分ですがトンマッコルに入ってからは安堵のため息。ファンタジックな描写や、対立する兵士達が同じメシを食い、そしてクソひって、食料を作ることにより互いの理解を深める展開が秀逸です。

戦火から逃れ、敵対する相手を理解し協力していくのに、それでも大切なもののために戦う道を選択する「戦争」のパラドックスのような構成は考えさせられました。
芸術映画ではなく、エンターテイメントとして派手な描写で見やすい反面、”戦うこと、破壊の生理的快感”を味わう瞬間、正に人間の矛盾を自分の中に感じました。
面白いし、深いです。

公式HP:http://www.youkoso-movie.jp/

「赤坂シネマテイク」さん2006年11月28日 16:26

赤坂シネマテイクの看板
今年3月の下書き話題のお蔵だし。

TBSの帰り道ふと気になる場所があった。
映画ファンなら一度は足を踏み入れたことがあるであろう、映画グッズ、ことにポスターの在庫が世界一であろうかと言うショップ、『赤坂シネマテイク』さんだ。

自分にとって映画『ニューシネマパラダイス』との出会いは、収集癖をさらに悪化させた一本だった。物語に同調するように喪失していく物への愛着は増し、少しでも手元に残しておきたい欲求としてなんでもスクラップ、蒐集させる愛情表現へと変貌していった。

結果、身の回りのものだけでは飽き足らず海外の映画ポスターへと欲望は膨らみ、このお店へ足を延ばす結果となった。あれから早、15年以上経つ。 アメリカ版、ドイツ版、フランス版、……etc(整理しないと自分のコレクションも把握していないダメ人間。)兎に角、手当たり次第に購入した。

コレクター向けのショップが数々開店し、閉店していったこの10数年を思うと昔のままお客を迎え入れてくれることは奇跡のような喜びに感じた。
聞けば、ショップ開業は1985年、母体である日本企画は1967年創業。桁が違います。末永く続いて欲しい空間です。