週刊マイ・ディズニーランド38冊目2008年07月09日 18:17

週刊マイ・ディズニーランド38号表紙とジオラマアイテム
前エントリーから1号戻って(苦笑)、38号。
■ジオラマアイテム
・グラウンドベース(イノベンションズ)
・スペースマウンテン(エントランス)
■本誌記事
・アナハイム探訪「空飛ぶダンボ」
・キャラクター図鑑「野獣」
・ディズニー・ワークス「王様の剣」

キャラクター図鑑「野獣」。台詞の抜書き比率は小さいので、そんなに気になりません。流れもあるので、今回のまとめならOKな気もします。 でも、「名前:野獣=ビースト」は大間違い

野獣は名前がないキャラクター。ベルは野獣を“You(あなた)”と呼びかけ、家臣たちも名前では呼びません。“野獣(ビースト)”と呼ぶのは唯一、悪役ガストンだけ。ガストンの場合も“敵視”している上での呼びかけ。
最終的に本当の“野獣”が誰だか考えた場合、実は敵意を持ったガストンの方を指すのではないかと深読みできるようになっている部分、重要だと思うタイトルです。

ほぼ名無し王子はディズニーではありがちなパターン。便宜上、商品などで名前として扱われる通称はりますが、それを“名前”とするのはいかがなものでしょう。

ディズニーワークス「王様の剣」。自分にとっては、あまり得手な作品で無い分楽しめました……と言いたいけれど、これはヌルすぎるなぁ。

ウォルト・ディズニーの生前に公開されたという意味では最後の長編アニメーション。魔法使いマーリンのキャラクター作りには、こっそりウォルト・ディズニーのパーソナリティーを重ねていた(ビル・ピートの著書による)という、ウォルト自身にピントを合わせると見るべき点の多い作品だと思うんですよ。でも、それらはスルーかぁ……。正直、過去の作品のどのシーンが元になっているかはマニア2年生には楽しい情報かもしれません。でも、所詮それは焼き直し。根本を見つめない視点で解説されるなら、いつものパターンで原作との違いをまとめてくれるほうがナンボかいいと思いますよ。

つーか、きっとネットで見つけた情報を適当に編みこんでるモンタージュな文章なんだろうなぁ……。

さぁ、ガックリ放心せずにジオラマ・アイテムに行ってみよう!
グラウンドベース(イノベンション)、スペースマウンテン(エントランス)

左はグラウンドベース(イノベンション)。右側がスペースマウンテンのエントランス部分の建物。左の赤い看板がレストラン「ロケット・ピザポート」、真ん中はTDLでもおなじみ「ミクロ・オーディエンス(TDL和名:ミクロアドベンチャー!)」。発明家協会のエンブレムが細かに再現されています。
今更説明不要ですが、ここはヒット映画『ミクロキッズ』、続編『ジャイアント・ベビー』のアトラクション。
「ミクロ・オーディエンス」は英語タイトルとの差でわかりにくくなってますが、一作目が“Honey, I Shrunk the Kids (1989)/ハニー、子供たちを小さくしちゃったョ!”、2作目が“Honey I Blew Up the Kid (1992)/ハニー、赤ちゃんを大きくしちゃったョ!”(超訳)に続き、“Honey, I Shrunk the Audience(1994)/ハニー、観客を小さくしちゃったョ!”という、奥さんへの失敗の告白がタイトルになっているシリーズです。

日本では前述タイトルへ変更されてしまったので、面白みが伝わりづらくなってしまっていますが……。
(蛇足ですがアニメファンは1作目のオープニング・アニメ、怪獣ファンは2作目の巨大化した赤ん坊による破壊が必見。)

スペースマウンテンの入り口は「ピザポート」と「ミクロ」の間にある塔の建った部分。
TOMORROWLAND

これまでのトゥモローランドを組み立てるとこんな感じ。
5号7号のスペースマウンテン、36号ベースボード37号スターツアーズ

トゥモローランドらしい風景に仕上がってきています。
ディフォルメで寸詰まりな分、ゆったりした空間の使い方が伝わらない点だけが残念ですが、それは贅沢の言いすぎでしょう。これからが楽しみ。

次号は既にエントリー済みの箱号(苦笑)。第39号はベースボード(D)、オーロラ姫

コメント

_ もふ ― 2008年07月15日 23:31

一気に宿題を片付けられたようで、楽しませていただきました。
ありがとうございます。
お腹いっぱいです。ごちそうさまでした。

『王様の剣』のマーリンは、ウォルトっぽいなぁと
以前から感じていましたが、そういうことだったんですか!
勉強になりました。
機関車を走らせてみたりとか、ひとりの異性に一途になるものだと教えてみたりする(リスのシーン)あたり、重なりますよね。
もしよろしければ、ピル・ピートの著書のタイトル、是非おしえてください。読みたくてたまらなくなってしまいました。

ピル・ピートといえば『ジャングルブック』を原作に忠実にしすぎてウォルトと袂を分かつことになってしまった方ですよね…。
実写の『ジャングルブック』が好きなんで、ワークスで取り上げてもらえたらなぁと思いますが、マイナーすぎて難しいでしょうね;;

_ しらいしろう ― 2008年07月16日 17:31

なーんて言ってる間に41号、昨日は42号が発売。今日、本屋に受け取りに行きます。週刊ペースは驚くべきスピードですね。
こんなグダグダにお付き合い、楽しんでいただけ光栄です。

マーリンの件は、ウォルト本人が知らないあたりがミソな逸話に思えます。かんしゃくもちで気分屋。でも天性の勘が鋭く、才能を認めつつ上司としてのウォルトを観察したビル・ピート氏。
氏の「してやったり」の遊びとして、マーリンは魅力的だし完成度も高いですね。
本は「ぼくが絵本作家になったわけ/ビル・ピート自伝」です。本日エントリーで紹介してみました。
http://shirow.asablo.jp/blog/2008/05/13/3506642

「ジャングル・ブック」での袖を分かつくだりは、ウォルトよりもビルの方に肩入れしたくなりました。是非、本でご確認を。

実写「ジャングルブック」って、どれでしょう。1942年版、1994年版……。
ディズニー版の実写ってありましたっけ? (?_?;)(『ラスカル』や『ハイジ』ならピンとくるのですが。※日アニつながり的発想)

_ もふ ― 2008年07月23日 00:07

実写の『ジャングルブック』、お気に入りは1994年版です。
小さい頃のモーグリはめっちゃ可愛いし、大人になってからもカッコよくて!マッチョ嫌い克服してしまう程でしたw
ディズニーチャンネルでみたんですけど…。
ストーリーも原作に忠実でありながらもしっかりハッピーエンドでスッキリして終わるので、アニメよりもわたしとしてはポイント高いです。

_ しらいしろう ― 2008年07月23日 16:48

あっ! 本当だ。W・ディズニー・ピクチャーズ製でした。

http://www.imdb.com/title/tt0110213/

当時「ディズニー映画だと思ったら違うんだ」と思ったような間違った記憶があったもので……。サントラがディズニーのレーベルからではなくてMilanだったから勘違いしたんだと思います。(そういうことは覚えている、変な脳みそ)

ジェイソン・スコット・リーの名前を見ると連鎖反応で『ラパニュイ』なる映画タイトルが頭に回る……。出演作を確認すると『ドラゴン/ブルース・リー物語』が良かった印象。

実写版『ジャングルブック』も改めて思い出すと良かったですね。
大人になってからの恋愛ドラマ、村(遺跡?)の崩落など、思い出せるのは部分的ですが、キプリングの名前をつけたタイトルの映画化に恥じない内容だったように思い出されます。

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