まんが『WALL-E /ウォーリー』第二話掲載号発売! ― 2008年12月01日 10:48
まんが22ページのほか、カラー1ページ1色2ページの企画ページつき。物語はひとくぎりの構成になっていますが、映画のストーリーで言うところの折り返し地点。以降の展開は15日発売のコミックスで掲載されます。(雑誌と単行本は若干の構成の差がありますが、よほどのマニアでもない限り雑誌版のチェックは不要かと思います。)
先月に引き続き、自筆まんが版です。
せっかくなので裏話を、第二回。
某・作品を見ていると“これみよがし”的な隠れ○○って、うんざりするなぁ、と思っています。でも、いざ自分が送り手になると入れたくなるのがマニア。第一話も、第二話もかなりマニアックなネタを織り込んでいます。これみよがしでないよう気を使ったつもりです……。ピクサー作品に詳しい人ならば、いろいろ見つけることが出来ると思います。
少なくとも映画本編で見つけた隠れキャラクターの類は、なるべく入れ込んでいます。(更に漫画独自のものを加えてあるので、オタク臭がしていたらごめんなさい。)1978年型ギョーザなんてのは最弱のジャブ……のつもりです。
まんが版を描くにあたって、試写を見れたのはトータルで3回。1度目は素で鑑賞、二度目はメモを取りながらの鑑賞。
近年は海賊版防止のハードルが高く、映像を撮る、録音などは許されずひたすら記憶と記録との戦いでした。映画完成前に描かなければならないコミカライズ作品に比べれば、かなり優遇された状況でしたが、オタクにとっては歯がゆい状況が続きました。1話完成後、確認と翌月号のために見た試写(3回目)が最後で、以降は余裕すらなく……。
映画とまんがが違うと言う感想は野暮なんで、受け付けません(苦笑)。むしろ意識的にオリジナルに走った部分こそがコミカライズの肝、そんな部分を楽しんでいただければ幸いです。
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※今月15日は連載版の2話と描き下ろしを加えた映画のコミカライズ単行本てんとう虫コミックススペシャル「WALL-E」 が発売されます。
※上記コミカライズのほかに公式ファンブック(公開日ごろ発売)に4コマ版が掲載されます。
タカシマヤ開店時間を目指す ― 2008年12月01日 10:54
若干、自分がもたついたせいで開店後15分当たりに到着。すれ違うオバサマたちが、ソレとおぼしき包みをぶら下げ、すれ違っていくのを横目に売る場に到着。さすがに売り切れては居ませんでしたがワゴンには約30個が乗せられ、そこに追加しているダンボール箱に残る在庫からして50個もなかったでしょうか。おそらく昼過ぎにはなくなってしまうのだろうなぁ、という風景でした。こりゃ昨年のケース、昼過ぎに到着しても売り切れていた訳だと納得できる状態。
品はチャリティー用だし、儲けとは違う条件で計算されているのでしょうが、年々早くなる発売日と即日完売のヒステリックな状況に、不健康なものを感じるようになってしまいました。改善されていってくれればいいのですが……。
そして貯金箱を手にしながら、納得したもうひとつのことはデザインのこと。最初から貯金箱になることを前提にしていれば変化に乏しくなるのも当然だと思えました。ブリッグズの描き下ろしを願う身にとっては、現状のオーナメント×貯金箱の二系統の定番化は新たな枷になっていると思ってしまうのでした。
写真は新宿タカシマヤのテラスからの風景。新宿御苑の緑に赤が目立ちます。
サークルKサンクス限定カプセルプラレール10周年キャンペーン~新幹線編 ― 2008年12月02日 01:08
またもコーヒー2本に1両のシースルーパッケージ。全24種類。素直に全種揃えるには48本の缶コーヒーを……。うっ、さすがに今回は飲めそうにないなぁ。
前回はブリスターパッケージ仕様でしたが、今回はプラ製のケースに収納されています。おそらく、「カプセルプラレール」の名称に気をつかってのことだと思うのですが、果たして。個人的には、この名称が災いして食玩などで展開しづらくなってるような気がしています。(過去に箱パッケージで出ている例もありますが。)
今回のキャンペーンでは話題もタイムリーな新幹線のみをラインナップ。ミーちゃんハーちゃんな自分はもちろん0系が欲しいのだけど、もちろんの一番人気らしくどこへ行っても見つけられません。おまけに実施店舗がみつけられない……。
「おまえ、0系のカププラは持ってるじゃん」とつっこまれそうですが、市販版のあの画像はモーターを動力にしていて、今回のキャンペーン版の窓アリゼンマイ版は別バージョンとして探してます……。嗚呼、コレクターの業ってヤツは……。
This is Animation/ウォーリーWALL-E オフィシャル・ファンブック発売! ― 2008年12月02日 10:54
いわゆる映画のムック本で、本編では一瞬で確認しづらい画像がゆっくり堪能できる美麗印刷! 本の中盤はメイキング記事などのトリビアで構成。1色ページは学習雑誌の出版社らしい、ゴミ問題や現実のロボットをテーマにした読み物ページが掲載(各2ページ)。
そして25パーツに及ぶアクション・ペーパークラフトといった付録的楽しさに満ちた本です。
ペーパークラフトは作る大人が少なそうですが、これがなかなか好感触でした。もともとキューブ状のロボットだけに、雰囲気が出ています。コロ走行させると首をカタカタ動かすギミックもシンプルで懐かしさを感じさせ、上々のキャラクター・マッチング。臆せず作ることをオススメします。
惜しむらくは、しらいしろう筆の4コマ漫画が、お目汚しになっていること……。もう『トイストーリー』のレックス並にナーバスになっちゃいます。以下、小さい文字は反省文なので飛ばしてください。
4コマ・コミック版「ウォーリー」は全4ページ(7本)掲載。執筆は映画のコミカライズの1話の直後に描いたもので、今見ると絵が、絵が拙い! 本編とは違った雰囲気で描けると、方の力を抜いて描いているのはいいのですが、描き慣れ度が低くて今見ると歯がゆいっ。 ネタもピクサー承認のレスポンスがどうなるか未知数だったので、ユルいのから本編からの脱線の強いバージョンまで、いろいろ用意した分、振り返るとバラバラ。今ならもっと上手く描けるのに。(以下、数百時の繰言略)。
気を取り直して。
巻頭のフィルム絵本は、細かなディテールも確認できるビジュアル揃い。DVD発売までの追体験にはもってこいのムックと言えそうです。
■amazon.co.jpで:『WALL-E オフィシャルファンブック』を見る
ミニフィギュア/ウォーリー WALL-E by decopac ― 2008年12月03日 10:51
いやいや、考えてみるとドブネズミを食品に添える『レミーのおいしいレストラン』のトイや、今回の『ウォーリー』にあわせて、ゴキブリの玩具をリリースするとか、契約が続いていたら、すごいことになっているんじゃないでしょうか。映画『ウォーリー』で言えば、マックのような食事を暗にダメ出ししているようにも思える描写もあるし……。うーん、でも「B'n L」ロゴ入りのマックシェイクなんて似合うし、欲しいなぁ。ブラック・ジョーク的な意味で。
脱線、脱線。
とにかくキャンペーン品でちょうどいい安価な玩具のリリースが無い、最近のディズニー映画。
アメリカ公開当時はバスキン・ロビンスで写真のような品がリリースされていました。バスキン・ロビンスは日本での通称「31アイスクリーム」です。
ケーキのデコレーションに使うフィギュアという触れ込みなのですが、相変わらず、その使用方法に特化した仕掛けのない、コレクションフィギュアです。
サイズは慎重約6cm。他のシリーズはPVCフィギュアで製造されることが多いですが、ウォーリーはプラスチック製(※キャタピラ部分のみPVC)です。確かにケーキに乗せる都合を考えれば軽量化したほうが良さそうです。
またABS(プラスチック)を使用したほうがディテールがシャープになり、ロボットというキャラクター性にはマッチングしています。
PVCフィギュアとは違い、関節部分に可動部が設けられ、ポーズを変えてセッティングさせることが出来ます。
イブはフィギュアのみで自立させることが不可能なフォルムのため、特製スタンドが付属。
ウォーリーは手の根元と首の根元がスライドできる上に、関節が設けられています。手首も回転可能。キャタピラも根元の角度が変えられます。
イブはともかく、ケーキの上に乗せるにはバッチイ感じの汚し塗装つきのウォーリー。ちょっと汚しすぎの感じは米DSのPVCセットのひとつに似ています。並べてみるとサイズも造形もうりふたつ。どうやらほぼ同じ原型の転用商品のようです。そういえば、バスキン・ロビンスのデコパック(このシリーズ)の初期には、アプローズ社のクレジットも併記されていたので、例によって同社系のOEM品かもしれません。
しかし、ファーストフードとの契約は切っても、アイスクリームの会社はOKの感覚がイマイチ、理解できません。量をいっぱい食べれば不健康=太るのはどの会社でも、(未来も過去も)同じだと思うのですけどねぇ。(^^;
今日の夢見 ― 2008年12月04日 03:19
ウォーリー/WALL-E のデザインを観察してみよう ― 2008年12月04日 12:36
『ショートサーキット(1986)』の“ジョニー5”だ、『E.T.(1982)』のロボット版だ、『スターウォーズ(1977)』のR2-D2だ、『火の鳥-未来編』のロビタだ、80年代ウィスキーのCMキャラ、恋するロボット“アポジー”と“ペリジー”だ……。
それぞれの意見は懐かしく、楽しめました。これらのタイトルが出るあたり、同世代の人が多いのだろうと思わされました。個人的には“アポジー&ペリジー”を推します(笑)。
冗談はさておき、直系の影響元はご存知の通り、R2-D2です。サウンド・デザイナー、ベン・バートの起用を例に出すまでも無く、スタッフのインタビューなどでも名が挙がっているので、ソースが気になる方は検索に飛んでもらうとして、なかなか興味深いなぁとウォーリーを眺めています。
そういえば77年当時、出回ったR2-D2の分解透視図のパロディ図版まで用意されています。
(DK社刊「WALL-E INTERGALACTIC GUIDE」の見返に掲載あり。当ブログでは、フィギュア画像の背景に使用。)
■Amazon.co.jpで:「Wall-E: The Intergalactic Guide 」を見る
もともとルーカス・フィルムの一部門だったピクサーが選んだ題材が、回りまわってルーカス・フィルムの代表作にイメージをもらっているのも面白いし、結果的に近いところに着地した偶然も面白いです。
R2-D2が流行った初作の公開時、その造形をやや揶揄するように「ゴミバケツに手足をつけたヤツのどこがいいんだ」と決まり文句のように言われたのを思い出します。R2の中身は決してゴミではありませんが、イメージとしてまとわりついていたゴミバケツ。ゴミ処理ロボットのウォーリーと重なってしまうのは気のせいだけではないようです。
R2のイメージから離れることを命題としてデザインの試行錯誤があったであろうウォーリー。円筒系からキューブと言う図形的な転換は、結果的に違うものに見えますがシンプルな図形を基調としている点では似通っています。
決定的に違うと思わせる顔部分の存在は、双眼鏡をイメージソースにして解決されていますが、その接合に細い首を配置して、結果的には『E.T.』に似てしまっているのも面白い部分です。インタビューなどの記事によれば60-70年代のSFから多数のイマジネーションをもらっていることが明言されてますが、『スターウォーズ』に縁も深い映画。宇宙をイメージさせるキャラクターという意味では、影響が無かったとは言い切れない相似形でしょう。
『E.T.』の目は老人の写真を集め、思慮深い表情を求められました。ウォーリーはどうでしょう。双眼鏡をイメージソースに選んだ最大の理由は無機物なのに、真ん中の接合部の角度をかえるだけで笑ったり怒ったり見える表情の豊かさです。
双眼鏡のままかと観察してみましょう。
ウォーリーの完成デザインは、どこか悲しげです。双眼鏡でポピュラーな形に比べて、直線的な面はより水滴のようにカーブを描き、垂れ下がったような表情になっています。
700年も地球に一人ぼっちと言うキャラクター性を考えれば、ハマったデザイン。その、どこか悲しさを称えた表情のまま転んだり、ドジするイメージは、どこかピエロ的、ひいてはチャップリンのメイクを思わせます。
無表情で悲しげな顔つきがかもすコメディ的素養。
そういえば今回の映画、開始から約30分の間、セリフがほとんどなく、パントマイム的に動きで感情を表現するシークエンスが続くし、事実サイレント映画の類やチャップリンの作品も影響のソースになっているそうです。デザイン面で言及されているソースを見かけませんが、決して無関係ではないでしょう。
キューブに双眼鏡。基本的なコンセプトは、その2つだけなのに、この完成度。見れば見るほど、奥の深いデザインです。
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