DLPシネマもデジタルカメラになるのか2006年01月26日 20:29

劇場配布されているDLPシネマのB5チラシ。
老舗・ニコン、フィルムカメラ撤退へのニュースが日常でもあがったし、先日のNHK『週間こどもニュース』でも取り上げられていました。

画素数で行けばまだまだフィルムの方が高密度なのに、その技術革新のスピードを待たないまま、デジカメの利便性にはかなわなかった。世の流れは、はかない。

そういえば映画館でもこれに近い流れが始まっている。それが『DLPシネマ』です。
フィルムを使わずデータを直接スクリーンに投影する上映形式は正にデジカメ世代の映画館版。時代の変わり目の変化にはどうも違和感ばかりを感じて慣れるのが大変です。
TVのドラマがフィルムからビデオ撮影になったとき「安っぽくなった」と散々と文句を言いながら見ていたのに、今はすっかり慣れました。きっと人間の感性なんてこんなもんなんでしょうね。

デジタルのエフェクトが主流の現在の新作映画にとってDLP上映はありのままに受容できるのですが。
フィルム時代の作品のデジタルリマスターブームが現在は到来中。『風邪と共に去りぬ』『ニュー・シネマ・パラダイス』と旧作をリマスタリングして遺そうとする流れは大歓迎なのですがフィルムのよさを尊重する移行が行われているかは疑問です。このブームはいつまで続くのでしょう。一過性であるのか、長く続くのか。

DLPが始まって早6年。進歩は良いことだと思うのですがメディアの絶滅は決して良いことだと思いません。フィルムと言う文化をどうやって遺していくのか、そんな模索の声がどこからか聞こえてくることを心待ちにしている今日この頃です。


DLPオフィシャルHP日本語版:http://www.dlpcinema.com/jp

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